No.5 金属焼付塗装業者 研磨剤の見直し

塗装品を完成させるには、塗料の選定や、塗装方法も大事ですが、前処理も欠かすことはできません。
以前、私の担当する金属焼付塗装業者様から、効果的な研磨材を探して欲しいという依頼を受けました。
無数のパンチング穴や、入り組んだ複雑な形状の板金を、塗装されている御客様でしたので、その用途に合う研磨材を探さなければなりません。

手研磨・サンダー、いろいろなサンディングペーパーやパッドを提案し、御客様にトライを実施してもらうも、100％の効果を得られませんでした。
ですが、御客様の要望に対して、できることなら100％の満足をして欲しいという思いがあり、サンディングペーパーという固定観念を離れて製品を選定致しました。
そこで見つけたのが、スリット状に裁断された布性研磨材がくしゅくしゅと丸められたもの。
トライアル結果は、複雑な形状にも柔軟に馴染んで研磨でき、パンチング穴の端面も研磨材が届くようになり、100点満点。
これには御客様にも大変満足頂き、継続して御注文を頂けることになりました。
「御蔭様で、不具合率が30％減ったよ。」
私にとって、その一言が、『売上』という数字以上の、喜びです。